真玉海岸は、大分県豊後高田市にある海岸ですが、日本の夕陽百選にも選ばれている県内では屈指の絶景スポットです。夕日が水平線に沈む様子や、干潟に映る夕日のリフレクションなど、真玉海岸には見どころがたくさんあります。しかし、夕日の写真を撮るのは実は簡単ではありません。天候や季節、潮の状態や撮影時間など、さまざまな要素が影響します。そこで、真玉海岸で綺麗な夕日を撮るために必要な10の条件を紹介してみます。これらの条件を押さえれば、夕日の写真がもっと美しく撮れるようになるでしょう。また、ヤマミチスタジオでは真玉海岸での出張撮影も大歓迎ですのでぜひご依頼下さい。
天気が良い日を選ぶ
夕日の写真を撮るには、天気が良い日を選ぶことが基本です。天気が悪いと、夕日が雲に隠れてしまったり、空が暗くなってしまったりします。天気が良い日は、夕日の色が鮮やかになり、空や水面に映る夕日のグラデーションも美しく見えます。天気予報やウェブカメラなどで、真玉海岸の天気を確認すると良いタイミングが図りやすいですね。
雲が高い日を選ぶ
これは真玉海岸に限った話ではありませんが、夕日の写真を撮るには、雲が高い日を選ぶことも重要です。雲が高いと、夕日の光が雲に反射して、空に色とりどりの夕焼けが広がります。雲が低いと、夕日の光が遮られて、空が暗くなってしまいます。雲の高さは、気象衛星や気象レーダーなどで確認できます 。一般的には、秋口の10月~11月にかけて、雲が高くなる傾向が強いようです。
潮が中潮か大潮で干潮と日の入り時刻が近い日を選ぶ
夕日の写真を撮るには、潮が中潮か大潮で干潮と日の入り時刻が近い日を選ぶことも重要です。潮が中潮か大潮だと、干潮の時に干潟が広く出現します。干潟には、ところどころ海水が残り夕日の光を反射して、水面に夕日のリフレクションを作り出します。干潟に映る夕日は、まるでリフレクションで世界的に有名なウユニ塩湖のような幻想的な風景になります 。干潮と日の入り時刻が近いと、夕日が水平線に沈む様子や、干潟に映る夕日の姿を同時に撮影できます。潮の状態や干潮の時間は、潮汐表や潮見表などで確認しておくようにしましょう 。
こちらの潮見表などが役に立つでしょう。
▶ 真玉海岸潮見表
真玉海岸の西側に位置する場所を選ぶ
夕日の写真を撮るには、真玉海岸の西側に位置する場所を選ぶことも重要です。真玉海岸の西側に位置する場所は、夕日の方角に開けているので、夕日が隠れることなく撮影できます。真玉海岸の東側に位置する場所は、夕日の方角に建物や山などがあるので、夕日が見えにくくなります。真玉海岸の西側に位置する場所としては、SOBA CAFEゆうひの前や、恋叶ロードの大型フォトフレームの近くなどがあります 。
夕日の前景に水面や雲、樹木や建物などを入れる
夕日の写真を撮るには、夕日の前景に水面や雲、樹木や建物などを入れることも重要です。夕日の前景には、夕日の色や形を引き立てるものや、夕日の雰囲気や印象を変えるものがあります。水面は、夕日のリフレクションを作り出して、夕日の美しさを倍増させます。雲は、夕日の光を反射して、夕日の色や形を変化させます。樹木や建物は、夕日のシルエットを作り出して、夕日の存在感を強調します。夕日の前景を工夫して、夕日の写真に変化や魅力をつけましょう。
夕日の撮影時間を日の入り時刻の10分前から10分後にする
夕日の写真を撮るには、夕日の撮影時間を日の入り時刻の10分前から10分後ぐらいが一番おすすめです。この時間帯は、夕日の色が最も鮮やかになり、夕日の形も最もはっきりと見えます。日の入り時刻の前は、夕日がまだ高くて、夕日の色が薄くなりがちです。日の入り時刻の後は、夕日が沈んでしまって、夕日が見えなくなりがちです。夕日の撮影時間を日の入り時刻の10分前から10分後にすると、夕日の写真に明るさや鮮明さを出せます。
もちろん、いざ一番キレイな時間になっても慌てないように十分に撮影する設定や場所を考慮しておきましょう。意外と陽が沈み始めるとシャッターチャンスは短いんです。
夕日の撮影機材はカメラ・レンズの他に三脚・フィルターもおすすめ
夕日の写真を綺麗に撮る為には、夕日の撮影機材をカメラとレンズの他に三脚とフィルターも用意しておいたほうがいいでしょう。カメラとレンズは、夕日の写真に合ったものを選びましょう。
例えば広角レンズや望遠レンズなどがおすすめです。広角レンズは、夕日と広い空や景色を一緒に写すことができ、望遠レンズは、夕日を大きく写せます。三脚は絞ることの多い夕日の撮影で手ブレを防ぎ、夕日の写真に安定感とシャープさを与えることができます。また長時間露光する際には、NDフィルターなどが必要になるかも知れません。
ちなみに僕は光がフワリとした表現の写真が好きなので、よくブラックミストフィルターを使用しています。
初心者は夕日の撮影モードを絞り優先にする
初心者が夕日の写真を撮るには、夕日の撮影モードを絞り優先にするのもいいでしょう。絞り優先とは、カメラのモードダイヤルでAやAvと表示されているモードのことです。絞り優先とは、絞り値を自分で設定して、シャッタースピードをカメラに任せるというモードです。絞り優先にすることで、夕日の形や色を自分の好みに合わせて調整できます。絞り値を大きくすると、夕日が丸くなり、絞り値を小さくすると、夕日が星型になっていきます。絞り優先にすると、夕日の写真に自分好みの個性や美しさを表現しやすいんですね。
カメラ初心者は夕日の撮影設定をF値8~11、ISO感度100~400、露出補正-0.3、ホワイトバランス日陰にする
夕日の写真を撮るには、夕日の撮影設定をF値8~11、ISO感度100~400、露出補正-0.3、ホワイトバランス日陰(rawで撮影する方はホワイトバランスオートでも良いと思いますが)にするのも良いでしょう。F値は、絞り値のことで、絞りの開き具合を表す数値で、F値を8~11にすることで、夕日の形や色をくっきりと写せます。
ISO感度は、カメラの感度のことで、光の量に応じて調整する数値で,ISO感度を100~400にすることで、夕日の写真にノイズや粒子感を抑えられます。(今どきの一眼カメラなら、1600ぐらいでも僕はまったく気にしませんができればISO感度は抑えておきたいですね)
露出補正は、カメラの明るさの調整のことで、プラスやマイナスの数値で表します。露出補正を-0.3~にすることで、夕日の写真にコントラストや階調を出せます。ホワイトバランスとは、カメラの色温度の調整のことですが、色の雰囲気を変えることができるのでrawで撮らない人は撮影時にホワイトバランスはよく考えるようにしましょう。個人の好みにもよりますが、ホワイトバランスを日陰にすることで、夕日の写真に暖かみや深みを出せます。
夕日の撮影テクニックを階調補正や露出ブラケットなどを使ってみる
夕日の写真を綺麗に撮るには、階調補正や露出ブラケットなどを使ってみるのも良いでしょう。階調補正は、カメラのメニューで設定できる機能で、明るい部分や暗い部分の階調を調整することができ、階調補正を使うことで、夕日の写真に明暗のバランスや立体感を出すことができます。
露出ブラケットは、カメラのメニューで設定できる機能で、同じ被写体を異なる露出で連続して撮影することができます。露出ブラケットを使うことで、夕日の写真に最適な露出を選べます。階調補正や露出ブラケットなどのテクニックを使うと、通常の撮影では写すことができないほど夕日の写真に精度や効果を出せます。
真玉海岸の夕日スポットへのアクセス方法
真玉海岸へのアクセス方法は、電車かバスか自動車かです。
鉄道・バスを利用する場合は、JR九州日豊本線宇佐駅からバスで約35分です。バスは、宇佐駅前から「国見・臼野線」に乗り、「真玉海岸」バス停で下車します。バス停から海岸までは徒歩約5分です。
自動車を利用する場合は、豊後高田市街地より国道213号線を国見方面に車で約15分です。途中、道路沿いに「真玉海岸」の看板がありますので、そこを左折してください。駐車場は無料で50台分あります。駐車場から海岸まではほぼ目の前です。
駐車場は無料で50台分あり、駐車場から海岸までは徒歩1分未満です。展望スポットからは、干潟の縞模様と夕日の絶景が一望できます。展望スポットは道路を挟んだ向かい側にあります。
真玉海岸の夕日を見るためには、潮汐や天気の情報を事前にチェックすることが大切です。潮汐の情報は潮mieYell(潮みえーる)で確認でき、夕日の時間帯は日本夕陽百選「真玉海岸・干潟夕陽ごよみ」で確認できます。天気の情報はライブカメラ(真玉海岸)で確認できますので万全を期して行きたいですね(*^^*)
真玉海岸の夕日スポットへのMAP
真玉海岸で撮影する時の注意点。真玉海岸は寒い!
天気の良い日の真玉海岸でも行ってみるととっても寒いことが多いです。多分、びっくりする程寒いことが多いんです。僕も何回か撮影に行ったんですけど、とにかく強風ですので少しでも寒い季節なら防寒着は必ず持参していくことをおすすめします。
まとめ
真玉海岸で綺麗な夕日を撮る10の条件を紹介しましたが、夕日の写真は、天気や雲、潮や場所、時間や機材、モードや設定、テクニックなど、色々な要素で変化していきます。夕日の写真は、夕日の美しさだけでなく、夕日との関係や夕日の周りの光にも気を配ってみましょう。皆様が夕日の絶景写真を撮れますように(*^^*)