成人式の前撮りは、新成人の時、一生に一度しかない人生の大切な瞬間を切り取るための重要なイベントです。この記事では、カメラマンとしての成人式の前撮りに向かう撮影当日の手順を紹介してみます。これらの手順を踏むことで、スムーズな撮影体験と素晴らしい写真を撮影できることを願ってます。この記事はカメラマンの撮影前の準備を紹介した下記のページの記事の続きだと思って合わせて読んで下さい。
1. 成人式の前撮り 当日の準備
1.1 撮影機材の準備
1.1.1 カメラとレンズのチェック
予め準備しておいた前撮りで使用するカメラとレンズの状態を確認します。レンズに汚れや傷がないか、カメラの設定が適切かなどを再度チェックします。また、カメラのセンサーの清掃やレンズのクリーニングも行っておきましょう。この一手間で、よりクリアで鮮明な写真を撮影することができます。
後々、レタッチでゴミを取ることも無理ではないかも知れませんが、たくさんゴミが入っていたり、面倒な場所に写っていると大変なので、レンズやセンサーはできる限りクリーンな状態にしておきましょう。
1.1.2 三脚とフラッシュの準備
三脚は安定した撮影を行うために必要です。また、ストロボ・フラッシュは光量を調整するために使用します。フラッシュのバッテリーのチェックや、必要に応じてディフューザーの準備も忘れないようようにしましょう。光の強さや方向をコントロールして、写真の雰囲気をより高めることができるので、ぜひ持っていきたいですね。
1.1.3 バッテリーとメモリーカードの確認
バッテリーは十分に充電されているか、メモリーカードは空き容量があるかを確認します。予備のバッテリーとメモリーカードも用意しておくことが重要です。また、メモリーカードはフォーマットしてから使用することで、データの書き込みエラーを防ぐことができます。
バッテリーの容量などは時間がかかるので、事前に充電して準備しておきましょう。
1.2 アクセサリーや小道具の準備
撮影のテーマやモデルの衣装に合わせたアクセサリーや小道具を準備します。これらは写真に個性や雰囲気を加えるために重要なアイテムになります。例えば、モデルが和装を着る場合、扇子や花などの小道具を用意すると、写真に日本の伝統的な雰囲気を出すことができ、オリジナリティやポージングのバリエーションが広がります。
1.3 情報の確認
1.3.1 撮影スケジュールの確認
撮影の開始時間、終了時間、休憩時間など、撮影スケジュールを確認します。また、撮影の進行に影響を与える可能性のある交通状況や天候の予報もチェックしておきます。これにより、当日の撮影がスムーズに進行するように計画することができます。成人式の前撮りを成功させるためのカメラマンのチェックリストの記事でも書いたように、ここは前日までにスケジュールを完成させておきましょう。
1.3.2 モデルの情報の確認
モデルの名前、連絡先、好みや特徴など、モデルの情報を再度確認します。これにより、モデルの個性を引き立てる撮影をイメージして出発しましょう。
1.3.3 撮影場所の詳細の確認
当日の出発前に必ず撮影場所の住所、ルール、許可、天候の予報など、撮影場所の詳細を確認しておきます。これにより、撮影場所でのトラブルを避けることができます。
2. 当日のロケーション確認
2.1 当日の環境の確認
到着した時間帯で光の当たり具合や背景、風向きなどを見て、少し早めに最適な撮影ポイントを見つけておきましょう。これは写真の質を高めるために重要です。また、撮影場所の特徴を活かした撮影プランを予め立てておくことで、より計画的に個性的な写真を撮ることができます。
2.2 安全性の確認
撮影当日の撮影場所の安全性を確認します。これはモデルが安心して撮影に臨める環境を整えるためです。例えば、床が滑りやすい、階段が急で危険、などの安全上の問題がないかを確認します。
2.3 撮影プランの具体的なイメージ
撮影場所の特徴を活かした撮影プランのイメージを立てます。これにより、より個性的な写真を撮ることができます。例えば、撮影場所に特徴的な建物や風景があれば、それを背景にすることで、写真に深みや物語性を加えることができます。撮影現場に到着する前にイメージだけでも考えておいたほうよ良いですね。
3. 当日、撮影前 モデルとの打ち合わせ
3.1 撮影の流れの説明
これからの撮影の流れをモデルに説明します。これはモデルがリラックスして自然体でいられるようにするためです。具体的には、撮影のスケジュール、撮影するポーズの数や種類、撮影中の休憩のタイミングなどを先に説明しておきます。この時、撮影前の風景などをもう撮り始めていると思いでになるショットが残せていいですね。
3.2 モデルの希望の確認
モデルの当日に思っている希望やイメージを確認し、それを反映した撮影を心掛けます。例えば、モデルが特定のポーズや表情、テーマで撮影したいと希望している場合、それを可能な限り取り入れた撮影を心がけましょう。
3.3 アドバイスとサポート
モデルが自分らしさを出せるよう、撮影中はアドバイスやサポートをしましょう。これには、ポーズの取り方や表情の作り方、衣装の着こなし方などの具体的なアドバイスが含まれます。写真作品の主役はあくまでモデルである新成人様なんです。
4. 撮影開始
4.1 シャッターを切るタイミング
モデルの表情やポーズを見ながら、最適なタイミングでシャッターを切ります。これには、モデルの自然な動きや表情のピークを捉えるためのタイミング感覚が必要です。ここは、事前のシュミレーションが生きてくるところです。
4.2 コミュニケーションを取り続ける
撮影中はモデルとコミュニケーションを取り続け、リラックスした雰囲気を保つことが大切です。これには、モデルへのエンカレッジメントや、現在の撮影の進行状況をモデルと共有する意味などもあります。
4.3 ポーズや表情の微調整
撮影の途中でモデルの表情やポーズをカメラマンからの指示やアドバイスで微調整することで、より良い写真を撮ることができます。これには、モデルへの具体的な指示や、モデルが自分でポーズを調整できるようなフィードバックが必要です。
5. データのバックアップ
5.1 バックアップの取得
撮影が終わったら、すぐにデータのバックアップを取ります。これは何かが起こったときのためのデータの紛失を防ぐための安全策です。撮影データは貴重なものですから、何度もバックアップを取ることをおすすめします。
5.2 データの整理と管理
撮影データの整理や管理を行います。これには、撮影データのラベリングやカテゴライズ、保存場所の管理などが含まれます。また、撮影データのセキュリティも確保することが重要で、できるのであれば、このタイミングでモデル様とデータの選別などができると良いですね。
6. 当日、撮影後のフォローアップ
6.1 モデルに感謝の意を伝える
撮影後はモデルに感謝の意を伝えましょう。これは、モデルが撮影に協力してくれたこと、撮影をご依頼いただいた事への感謝の表現として重要で、次につなげるためにも良いですね。
6.2 写真の仕上がりや納品のスケジュールの説明
写真の仕上がりや納品のスケジュールについて説明しておきましょう。写真の編集のその後の進行状況や、写真の納品方法、納品の期日などを説明しておきましょう。
6.3 気に入ったショットの共有
撮影中に気にこれは！というショットがあれば、その場で見せてあげるとモデルもテンションがあがり喜ばれます。これは、モデルが自分の写真に期待感を持つために有効でその後の撮影の雰囲気も良くなることでしょう。
6.4 アフターケアと次回の撮影の提案
撮影後のアフターケアや次回の撮影の提案を行います。撮影した写真の選択や編集のプロセス、納品方法や期日、次回があるのであれば次の撮影の提案などをしておきましょう。
まとめ
以上が、成人式の前撮りのカメラマンとしての当日の手順の一例です。もちろん人によってはこれ以外にもやるべきことはたくさんあるでしょう。
ただこれらの手順を踏むということを計画しておくことで、スムーズな撮影と素晴らしい写真を納品できる可能性はあがります。成人式、二十歳という年齢はは一生に一度の大切な節目の日ですから、その瞬間を最高の形で残すことが私たちカメラマンの使命ではないでしょうか。それぞれの成人式が、一人一人の素敵な思い出となるように、カメラマンはこれからも、最高の一枚を撮り続けるよう努力を続けましょう。
